まあ、教案上司に出さなくてよくなったので、生徒の母語を使った補助教材使って今日は授業を試してみたんだけど
めっちゃうまくいきました。
くろしおの文型辞典の、いままではコピーを授業後に渡していただけだったんだけど、OCRかけて、見やすくして、ネパール語とベンガル語の生徒用に、英語からの翻訳もつけたのだけど、

これが英語の文型辞典からネパール語とベンガル語を機械翻訳したのを追加したもの。前も書いたけど、翻訳結果を中国語やドイツ語で再翻訳して、もともとの英語から意味が保持できているのは確認しておいたもの。今日生徒に配ったら、意味がわかると言ってもらえました。
で、ベトナム語は、辞書をそのままワードで見やすくしただけ。

まあ、こういうのも、漢字や語彙の授業とかでいままで教材作ってたので、どのフォントだとキレイに見えるとか、けっこう工夫して作っているつもりのもので。
なんで、ネパール語とベンガル語はカラーなの?ってベトナム語の生徒から言われたけど、色分けしないとベンガル語の下にもういっぺんベンガル語入れて、ネパール語つけ忘れてても気付かない可能性あったから、色つけないと、間違えて作りそうだからと説明したら、わかってくれて。(あと、日本語も色分けておかないと、一切日本語読まない、という状態になるんじゃないかと不安になったから色づけしていて)
まあ、本当に、これは数分でみんな読んで、そのあと、ふつうに直説法で、生徒の生活でおこるような、(実際教室で、上履きも靴下も履かずに裸足の生徒が多かったから、そのことに振れて、「風邪をひきかねない」とか、そんなふうに生徒建ちの話をして、ある程度したら、テキストの練習問題して時間まで授業する、みたいな状態になりました。
私としては、直説法で文法説明するより、こういう教材を渡して文型の意味わかってもらってから、日本語で自分の生活に関係する話題をすることに時間とったほうが良かったと思っているけど。
で、授業終わった後、他の先生と話していたら、私がこの授業をしたクラスは、授業に参加しない生徒が多かったでしょう?みたいに言われて。
いや、約1名、グレちゃってる生徒いるんだけど、他の生徒は大方授業に参加してくれたけどなあ、みたいな。
っていうか、確かに、何週間か前に「つつある」やったときに、めっちゃ空気凍ったときあって、それ見て、あ、全部直説法で授業するの、無理みたいやな、ってのを感じての転換だったんだけど。
「つつある」の授業のあとに、今のクラスより数ヶ月前に入学した生徒たちのクラスを持っている先生と話して、
そのクラスには、もと、私のクラスにいた生徒が数人移っていて。
去年の状態で、確かに、初級の最初の方、自国ですでに勉強していたのを、語彙も文法も教科書に縛られた授業しかされないから、授業なめちゃって、全然授業聞いてない生徒が増えて、そろそろ国で勉強してきたこと超える内容の授業に入り始めているのに、授業態度そのままで、
上の授業に行きたいって言ったのは、そこに不満があった生徒だったんだけど。
3人移った生徒の、その後の成績聞いたら、2人は上のクラスでも成績がいいほう、でも、1人は沈んでしまっている、って聞いて
その1人が、初級Ⅰのテキストの授業やってるのに、1人だけⅡのテキストで授業中自習しているようなタイプの生徒で。
あ、たぶん、彼は、授業聞いて学習することがうまくできなくて、自習するタイプなのに、中級以降のテキストは、ベトナム語訳も少なくて、自習しにくいから、それで成績落としちゃったんだろうな、みたいに思って
私のクラスも、本人は大事なところだけ聞けばいいや、みたいに思ってるんだろうけど、大事なところなのに聞いてないよ、みたいな生徒がけっこういるし、その聞き流したところ、テキストでリカバーできないし、その時点で詰んでるよな、みたいには思ってて。
あと、母語での説明がないから、英語の訳とか説明で学習していた生徒が、英語はある程度使えるけど、英語も初級程度の知識しか無いので、日本語が中級になって、語彙や説明に中級レベルの英語が使われるようになったら、その英語が理解できなくなった生徒もけっこういて。
わかる教材用意したら、ちゃんと日本語勉強したいみたいだったんだけど。
ってまあ、あと、今日の文型、生徒の暮らしに関する文章作りやすかったから、よけいに参加しやすかったのかもしれないけど。
練習問題に使う語彙とかも、一応テキストの別冊についている単語集あるんだけど、授業で使う単元だけ単語帳配ってて

まあ、テキストの別冊と同じものが書いてあるんだけど、見やすくはあるよね。
これがきっかけかどうかわからないけど、これ配るようになったあたりから、生徒が、テキストに蛍光ペンで覚えたいところにマークしたりしてるのがチラホラみかけられて。
Daigoとか蛍光ペンは無駄だって言うけど、私は、繰り返し何度も見るテキストなら、自分が目を通したいところにマークを入れていた方が、2回目から読むときの時間短縮になると思っているんだけど。(まあ、別に、生徒たちに、蛍光ペンの話題を出してはいなくて)
で、誤変換の話とかする授業だったから、調べとかなきゃと思ってたけど、当日まで忘れていて、学校に着いてから昼食後iPadでにわかに調べたりして。
「ハイ写真だよ」が「歯医者死んだよ」への誤変換はけっこう生徒にウケて。
まあ、私あんまり授業でブラックジョーク使わないんだけど。(って、ブラックジョークってのが死語な気がする)
語彙や漢字の授業の方は、せっかく「花咲かじいさん」用意したけど、「犬が吠える。」とか、「頭をなでる。」とか。「正座」とか、生徒たちの国で犬がどう鳴くかとか、子どもの頭をなでたりするかとか、正座はしますかとか、あと他の単語のことも、生徒たちの国の文化聞いて回ってたら、本読む時間ぜんぜん残らなかった。(っていうか、授業でする予定の練習問題も、生徒をあてて答えさせていたら、最後数問時間なくなって、私が答え慌てて言うことになってしまったし。)

まあ、著作権的に、コレやってよかったのかはちょっと思ってるけど、できあがり的にこんな感じ。黒が日本語で、青が英語で、緑がベトナム語。
こういうのを読む授業のほうがいい、みたいに言ってくれる生徒もいて、よろこんでくれる生徒もいてよかったなあ、なんだけど。
っていうか、前半の、ちょっと他の先生が、授業に参加しない生徒が多いクラスって言われている方のクラスで、生徒に、「先生、来月の遠足に行くの?」って聞かれて、
「先生足わるいから行かないよ。」って言ったら、
けっこう数人の生徒に、いっしょにゆっくり歩くから、遠足に来てよ、って言ってもらえて、嬉しかった。
っていうか、初級後半の授業をしていた頃とか、このクラスの生徒からは嫌われているのではないかしら?みたいな状態から、その状態にできたのは、自分がとった授業の舵は間違ってなかったんじゃないだろうかと思って。
話題を、彼らの精神年齢から想定される関心のあるものにしたり、前半で日本のいいところを紹介する授業をしていたのを、彼らが反抗的に思っているのを感じて、彼らの母国の文化を尊重したものに変えたから。
まあ、たぶん、この路線で行けば、文型を説明する授業になっても、作業はたくさんあるけど、それ用意したら、授業そのものは、生徒と世間話をするぐらいの準備で済むような気がする。
今日は、生徒から、テキストに対して持っている不満をたくさん聞かされました。
それをそれだけ日本語で言えたらたいしたもんだ。
児童に英語を教えるのに、英語オンリーを勧める話とか多くて、しかもそれはとても大御所が言っているから、困惑している自分がいて。
まあ、幼児期から、プールでたくさん遊んでいて、自然に泳げるタイプの子どももいるけど、
それができなくて、浮き輪やビート板を長い間使ってから泳げるタイプもいていいんじゃないかな?みたいな。
語学のセンスが良くて、直説法で目的言語を覚えた子どもが早く流ちょうに話せるから、みんなそうすれば上手になる、みたいな話なのかな、とか思って。
私、幼児期に漢字の読みを覚えたのは、振り仮名付きの漫画をたくさん読んでいたら自然に覚えたもので
短大にいたときとか、英語オンリーとかはやったけど、その場合プールの喩えで言えば、完璧に溺れていた人で、
振り仮名みたいに、この英語は日本語でこういう意味、を、たくさん見たいな、って、そのときは思って、
って、実際、Noneが幼児の時、「えいご漬け」っていうパソコンソフトがあって、(私がやったのは、DSで出る前のWindowsソフトで)ターゲット1900の例文とその和訳を、聞いてタイピングするのが、私には英語オンリーの授業を受けるより効果があった。
語学センスのある人に効果のあるやりかたを全員に当てはめるのではなく、センスのない人とか、時間がかかってもいいから楽したい人とか、ライザップ並にコミットしたい人とか、いろいろあっていいんじゃないかな、みたいなのが、今変わろうとしている小学校の英語に関するプロの話とか聞いて、思ってしまうんだけど。
なんか、できる先生が、できる生徒を想定して話が進んでいる気が少しする。
まあね、言うて、私はもっと勉強して、語学学習のあるべき姿とか、もっと考えた方が良いんだろうけど。
って、明日午前中国語教室なんだけど、先生は無難な話題をすることを期待しているんだな。
普段から、重いこととか硬いこととかしかあんまり考えないから、語りたいほうだから、そんな話題を探すところがまず宿題になってる気がする。
最近気にしている教育関係の話題も、先生は、自分の子どもの教育に失敗したのではないかと悩んでいる感じがするから、そこつついたらアカン感じがするし。
日本人国籍で、中国育ちで、お子さん何人かアメリカに留学させていて、とかがあるから、米中日の国際関係とかも、政治の話とかも、振れないルールになってて(そのへんは仕方ないなと思ってるけど)
先週の元外資系の人は、基本別の曜日の生徒さんで、ときどき自分の曜日に用事があって参加できなかったときに振り替えに来る人らしいんだけど、できれば会いたくない。
言うて、今ケン・ロビンソンの本にはまってるんだけど。(って、今名前の綴りとか確認しようと思ってWiki見たら、この8月に亡くなられているのがわかって、とても残念に思っています。教育格差について、とても鋭く指摘していて、この問題を解決していくための、有力な人物だと思っていましたから)
まあ、寝るまで、本を(英語の方で)読んでいようと思います。氏が話す英語はとても早くて、自動字幕でちゃんと字幕が作られているらしいのが不思議なのだけど(って、私は聞き取れてないから、その自動字幕が正しいのか確認できないし、ウイットがあるお話をしているのだろうというのがわかるので、速い速度で現れるその字幕の意味をとるのもなかなかむずかしいです。)でも、これを理解できるようになりたい、という気持ちにはとてもなります。
まあ、英語上達のためには、最善の選択ではないのかもしれないけど、今はそうしていたい。
とりあえずこんな感じです。


