本とか読んでて

まあ、ちょっと賢くなりたいってんで、ハラリの21 Lessons読んだり、あと、ピンカーの21世紀の啓蒙、日本語訳だったり英語原文だったりすると、少し高いから、中国語訳を約650円で買って、中国語の勉強がてら読み始めているんだけど。

ってね、こんなミリオンセラー、すでにたくさんの人が読んでて、しかも出てすぐ読む人とか、私よりもっと賢い人なんだろうから、私が読んだってなんか新しい革新的なアイデアとか、ほとんど期待できないんだけど。

まあ、こういうのね、私は賢くないから・・・みたいな人が、より多く手に取って知識を共有することが大事なんじゃないかってことで。

21世紀の啓蒙読んでて、18世紀の、世の中をよくするために教養をつけましょう、みたいなのが、今も必要なんだけど、18世紀のものはもう古くさくなっているから、21世紀バージョンでピンカーが書きます、みたいなので、面白そうなんだけど。

っていうかね、それ読んで、技術が人の職業を奪うのではなくて、やはり人間なんじゃないかと。

社会人大学卒業する頃、社会人のまま大学院いけないかなあと思っていろいろ調べていて、放送大学で、阪大の人間科学部で、より人間に負担がかからずレジができる機械を考えていることが放送されているのを見て

あ、人間の労働が、一定時間機械のように働くものではなく、労働そのものに、人間の本来過ごしやすいスタイルが取り入れられるんだ、と思った。

そのあと、20年間、客としてレジを通ったり、働いたこともあるんだけど、

まず、客の方が、レジの人見てて、楽してお金を稼いでいるようなのが不満な人がたくさんいるみたいで、あいさつの仕方とか、なんか別な仕事のスキル要求されたような感じで、

雇う側も、レジの人に快適に働いてもらうためではなく、トレーニングするのに時間をかけずに、何かあったらすぐ取り替えられる為にレジをよくしているところがあって(まあ実際今レジ、カードとかポイントとか、山ずみのカゴの中身痛めないように会計済みのカゴに移すのとか、実際慣れるの大変なんだけど)

まあ、それも無人レジに移行しそうですけどね。

今考えられているAIに代わられる仕事とか、ロボットでできる仕事とか、その発達に問題があるのではなく、それを使う企業とかが、人件費を浮かすためにやっていることに問題があるんだなと、再認識して。

先日ちょっとAIで受験勉強教えますとかのアプリを見て、学習者に合わせて問題出したり、答えを解説したりとかあるらしくて、塾講師とか、そもそも学校の教師とかの仕事も、変わるかなくなるかしそうだなとか思って。

まあ、こういう、人件費を節約したサービスが、ほぼほぼ誰でも受けられる身近なものになって、この世の中の人が、全体的に所得は高くなくても、満足して暮らせるものになるのならいいけど、

高い技術でつくられたサービスだから、高いお金を出した人しか受けられない、とかになることが考えられて

この世のなかの人が、どのぐらい所得をもっているほうが経済が活発になるのか、を考える事が、技術の発展と並行して進んでいくべきなんだと思うけど。

いや、一握りの高所得の人が、高いお金を払えば、そのサービスを作った側がもととれるから、難しいこと考えなくていいんです、みたいな感じがして

私は経済とか素人だけど、今の技術とかを支えられる能力のある人を輩出するのに、遺伝子操作とかで優秀な子どもを最初から計画するとかではなく、普通に出産するとして、現在の教育制度で1000人に1人ぐらいの割合ででます、とう場合、残りの999人が普通に努力して普通に暮らせる社会を維持するのは、社会的なコストなのではないかと思っていて。

いや、その1000人に1人は、親がお金をかけたり自分で教えたりしてできる1人だから、残りの999人の中で生活できなくなるのは、その人たちの問題だ、とか言いそうな人がいるけど、生活できる基準までの教育がつかない人が多くでるのは、やはり公教育とかの問題だと思う。

それに、1000人に1人の超高学歴大学受験成功しました、という人の受験勉強の話を聞いたりしていると、ちょっと人間的に健全でないように思うことが多いので、まずそこまでしないとまともな職業につけない、お金が稼げない、というところに問題はないかと。

こんな動画が、朝イチおすすめに出て、まあ、ブログの内容とかからつながって、おすすめで出たのかなと思って見たんだけど

3人に1人が貧困。東京で働く女性の5割以上が非正規雇用、平均月収は16万円

っていうことらしいんだけど。

ちょいねー、大阪だと、16万あったら、安いマンションとかで、奨学金を返しながらでも生活できるんじゃないかしらとか思ってしまうから、大変さが少し実感しにくいんだけど。

まあ、いい就職ができない大学にしか入れないだけの受験勉強しかしてないから悪いんだとか、給付型の奨学金がもらえない学力だから悪いんだとか、私立だから悪いんだとか、「優秀」な方たちは思うんだろうけど

この人数を聞いてたら、やはり大学の問題だったり、奨学金制度の問題だったり、雇用の問題だったりすると思うんだけど。

まあ、一応、例を言うとね、うちの弟の嫁の大学とか偏差値30台で、しかもその大学の院に行ったって言うんで驚いてるけど、介護職で院卒だから、まあ、専門学校卒で介護士やってる弟より待遇のいい仕事していて、借りた奨学金も返していってるし、いい就職ができるかどうかは、大学の偏差値の問題だけではなさそうだと思っているんだけど。

非正規雇用とか、正規雇用と同一労働でも同一賃金じゃないとか問題になっているし、優秀だったら、みたいな世界じゃないんだと思うけど。

ホリエモンが高い学費払っても大学なんかコストに合わないとか言ってHIUとか作ったのは、これ見たら納得がいったような気がする。

コロナでオンライン授業とか始まったのもあるし、オンライン授業とかのレベルを高めることができたら、既存の大学以外の選択肢というのが、もっと増えるべきなのかもしれない。

サピエンス全史だったか、21 Lessonsだったか、ちょっとどちらか忘れたんだけど、母親をなくしたチンパンジーの子どもが、だんだん痩せていくんだけど、他の母親チンパンは、我が子の世話で手一杯で、親を亡くしたチンパンが死にそうになっていくんだけど、ボスの雄チンパンが、その子を養子にして、元気に暮らせるようにした、という話をしていて、その続きに、チンパンと同じように、人間も、困った他者を助けようと思う本能をもともと持っている、という話をしていて、(ちょっとコレ、チンパンジーじゃなく、ゴリラとか他の動物だったかもしれないんだけど)

サピエンス全史から聞いてて思ったんだけど、人間は宗教とか、国家とか、貨幣とか、実態のないものを信じられるから発展した、っていう話なんだけど、

人間同士がね、助け合って生きていける、ということを信頼するより、100円という通貨でこれだけのモノが手に入る、偏差値いくらの大学でどれだけの企業に就職できる、その就職先では、このぐらいの収入が手に入る、ということのほうが、信じられる状態なんだなと思って。

人間が、より多くの教育を受ければ、より協力すれば、貧困をなくせば、この世の中をよくできる、ということを信じられるような啓蒙が必要だと言われてるんじゃないかと思って(まだピンカーの21世紀の啓蒙の最初の1章しか読んでないところでの予測で)

実際、上の動画見て、じゃあウチの子はちゃんと就職できるように、もっと偏差値の上がる教育を、みたいなことを言い出したら、競争率とか、合格最低点が上がるだけで、問題そのものは解決できないよな、と、思って。

まあ、それを乗り越える自信のある家庭とかは、問題そのものを解決する気にもならないんだろうけど。

日本人、人が必死に働いてるの見たら満足するとか、必死で勉強してたら納得するとか、サディスティックなところあるよな。

イヤ、その子、そんなにたくさんプリントさせるより、ちょっと字ぃキレイに書けるように練習した方が正解率上がると思うのに、いう子おったりするけど、親は問題の課しかたが昭和の体育会系みたいなノリの人いるよな。まあ、親自身が高い教育受けてなくて、勉強を苦行だと思っている親あるあるなんだけど。

グーグルの社員が快適な勤務環境を提供されるのは賞賛されるのに、国会議員が国会中居眠りしてるのは、ある程度文句言われてるけど、それで仕事を辞めさせられたりとかはしないのに、レジの店員は必死で働いてないと怒る人とか、ちょっと接客対応悪かったからってクレームの電話辞めるまでしたりする人いるよね。

どうにもね、AIとかテクノロジーの技術の発展の問題だけじゃなくて、弱い人を見て満足するとか、助けなくても自分が困らない人を助けないとか、人間の心の問題なんじゃないかなと思って。

まあ、なんか、宗教ですら、ある程度難民に指定されてたり、助けたら賞賛される相手なら助けてくれるけど、普通に困ってる人行っても助けてくれなさそう(というか、私は困ってたときほとんど相談とかできなくて)経済的余裕があるお年寄りのセラピーみたいになってたように思うんだけど。

私自身はこの技術の進歩についていける気があんまりしなくて、いまのところ、Zoomだったり、オンライン授業とか、使いこなせる人に比べたらしょぼいけど形ぐらいはできて、でも、それもどこまでついていけるかな、

技術の発展に合わせて、セーフティーネットを考える、という人間の仕事が間に合っていない。

HSKでも、ネイティブ中国人に習うより合格できる可能性が上がりそうなアプリ、すでに数千円でありますからね。これのJLPT版、いまICTの時代だってんで、すでに作り出そうとしている人たちいるんだと思うし。

中国人が日本語のアクセントの授業の動画、ユーチューブで上げてて、それより日本のアニメで日本語覚えて、ほぼ日本語ネイティブみたいな発音で話す中国人、すでにユーチューバーでいますしね。

日本語教師もこれからどうなるんだろう、だけど、カスタマーサービスとかで、日本人と区別できない中国人とか増えそうだな、その業界の日本人の仕事もなくなりそうだ、とか思って、

まあ、そこまでやる中国人の向上心ってのを、日本人も見習わないといけないんだけど。

ただ、人口の差とかからくる差かもしれないけど、日本は高い教育受けられるサービスは価格が高くて、貨幣価値の差で日本人の私に安く見えるだけかもしれないけど、中国の教育サービスとか安く思うんだけど。

前に紹介した、英語の児童向け多読アプリだって、1年356日のうちの350日だったっけな、絵本の読み上げ聞いて自分も発音練習する、というのをしたら、アプリ代戻ってくるとかやってましたしね。

もう、今の子どもが大きくなった時代に、単純労働なんかほとんどないかもしれないのに、単純労働ができるレベルをゴールにした公教育してるように思うし。

AIが学習者に合わせて問題を出し解説するアプリができるのが問題なのではない。逆に、もしそれが、学校の公教育で使われて、教えるのがうまい親とか家庭教師とかが用意できない家庭でも、よりよい仕事を選べる能力につなげることができるのだとしたら歓迎すべき事だ。

それで仕事を失うかもしれない塾とか家庭教師とかをどうするかの問題になるんだけど、実際現在は塾ではそのアプリを使ってコーチングする教師がついているし、私としては、最終的には人間はそんなにも働かなくていい時代を目指すべきじゃないかと思っていて。

まあ、そもそも、そういうアプリを開発した側が、いままでその仕事をしていた人たちの収入を全部持って行ってしまうという構造がね、なんとかならないかな。失業者を作らせた側に税金とかかけられないかな的な。(とかいうと、画期的な発明とか生まれにくくなるから難しいんだけど、ただ、ユーチューバーとか、高い所得得てる人たち、税金も割合が高いだろうから、節税対策とかもあるだろうけど、普通の所得の人がたくさんいるより、税収は増えるのじゃないの?それで失業者に補償できないの?直接失業保険とかするんじゃなくて、新規雇用につなげる何かを)

まあなんか、協力、について、人間が本来的にどういう本能を持っているかどれだけ調べられているんだろうとか、

そもそも、人間が本来快適に過ごせる状況を逸脱したような負担の多い労働をしてないと労働だと思えないような、『あゝ野麦峠』を美化したような価値観みたいなのから、離れられたらいいのにな、は思います。

って、今から夕食食べたら今週の授業の新出単語のイラスト揃えたの、パワポで印刷しやすくします。昨日、作文の授業もいろいろ考えてたんだけど。

留学生、コロナでバイト少なくなって、家賃とかきついとか、やはり貧困状態にあるみたいだから、確かに彼ら、そんなに優秀じゃないですけどね、っていうか、半分ぐらい、勉強嫌いな人たちですしね。じゃあ、仕方ないかっていうと、それは違うだろ、みたいなのがあって、ついいろいろ考えてしまいました。

なんか、貧困者を差別したがるほうの人ととか、所得が高いことを誇示できる人を目印につながるみたいですね。まあ、私も中国語学習とかでは、リアルの中国語教室とかインスタでつながり始めていますけど、社会的立場が低い人は、確かにつながりにくい。クックパッドとかいくらでも生活の質を上げられるサイトはあるんだけど、自分の家族の社会的地位をあげようと必死なサイトを褒めてくれる人が紹介した、値段が高いだろうメニューのレシピは特別なんだそうだ。まあ、文脈で、優秀なひとでお金につながらない人がいるのは、その人が悪いと言っているのだと判断できるけど。過度な一般化だったと思ってはいないみたいだし、そのうえで自分たちのハイクラスさを強調しているみたですからね。まあ、現在の教育制度の中での、子どもの個性より偏差値を重視する型の教育を「誠実」と思うひとに良心は期待できないのかもしれないけど。

とりあえずこんな感じです。

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