母の最期の授業

今日、母(Noneのばあちゃん)が、ピアノの最後の生徒の最後の授業を終えた。

まあ、これで、母の収入は年金と弟からの補助になるんだけど。

母が、ピアノをしていなかったらを考えると、すべてが違っていたと思う。

まず、音楽科に通うのに、十分なお金がなかったので、学生の頃からピアノの家庭教師をしていたのだけど、そのときに、家に帰るときの送る人としてやってきた父と出会わなかった。たぶん、沖縄から出てきて貧乏人だった父が、たとえ金持ちではなくても、音楽科にいる、はたから見ればお嬢さんと言える母を、嫁にすることができたら、父は自分の株が上がると思って、ストーカーなみに母につきまとったのだし。

物心ついたときから、母はピアノ教師で、私から見れば、母は実の子である私より、ピアノの生徒であるよその子の方を大事にしているように見えた。

家にいて母は、私にはかなり厳しくピアノを教えた。これは前も言ったけど、母はいつも、「結婚した相手が、働かへん人やったときに、もっとピアノが弾けなかったら食べていかれへんで。」といつも言われた。はたかれるとかしょっちゅうで。

まず、働かへん旦那とかと結婚しなきゃいいんじゃない?と、幼心に思って、で、次に、食べていくためなら、ピアノでなくてもいいんじゃない?があって。

同い年の幼馴染たちと一緒にピアノの授業を受けてて、母は授業を盛り上げるために、私に笑いを取る役割をおしつけてて、

みんなを笑わせる役、というのは、授業じゃないときにも、お前はお笑い担当や、みたいになって、

せめていいとこみんなに見せたい、と思って、はたかれながらしばかれてるピアノの腕前で、ドヤ顔したかったのに、私がピアノができることは、幼馴染との授業では、みんなをしらけさせる雰囲気になって、たまに、それは、母には、みんながしらけたら、辞める子が出るかもしれない、家計が苦しくなるかもしれない、という危機感を持たせるもので、

私が、チョロっと間違えたとき、母が、

「みんなー、じょあんなが間違えたでー。」ってそれを笑いにして。みんなも、大笑いで。

そのときの母の顔は、実の親とは思えないぐらい意地が悪い顔をしていた。

それが小学校2年の時で、それを機に私はピアノを辞めると母に言った。(実際、そのあと、ほぼピアノはひいていない)

私は、自分の家で流れている、ピアノ教室のピアノの音、母が自分の趣味で弾くピアノの音が嫌いだった。

実際、小さい時、ピアノの発表会に連れていかれたときとか、母がコレクションとして持っているレコード(年でるな)とかのピアノと、自分ちの、めっちゃ生活かかっているアクの強いピアノの音とが、違うものだとわかってた。

まあ、母とのいざこざは他にもあるんだけど、ここではピアノのんことに関することだけ書くとして、

Noneが生まれたとき、母はNoneにもピアノを教えると言って、実際毎週ピアノを教える時間を持っていたのだけど、

Noneも母からピアノを習うのが嫌いになった。

これも、最近聞いた話だけど、Noneが小さい時、Noneが上手にピアノが弾けなかったりぐずったりしたときに、母はNoneを殴っていたらしい。

ソレ、知っとったら、もっと早くピアノやめさせてたんだけど。

Noneは中学生までピアノをしていたから、私よりは上のレベルの楽譜を弾いていたのだけど。

Noneが、大阪に来るようになって、母が合唱の練習で歌を歌うのを聞いてびっくりしていた。

歌の存在より、母の声の方が前に出ていて、主張がきつすぎる、というのがNoneの感想で。

それは、私も子どもの頃から思っていて、私自身は歌を歌うのが好きなのだけど、母のように歌いたくはない、というのが一番の私の歌い方の根源で。

実際、育ててくれた母に感謝はするけど、どうしても、働かない父の代わりに一家を支えた私、女一人で子どもを二人育てた私、みたいな「なんて私スゴイの」って言うために働いてた感が否めない。

実際、子どもの頃、母がもっと父を頼りにしようとしていたら、父だって、もっと働こうとしたんじゃないかと思ってた。

一度、学校から家に帰ったら、電気スタンドをスポットライトの代わりに自分にあてて、可哀そうな私、を演出している母を見たことがあって、小4だった私はその母をみて殴りそうになったもの。

今日、朝、早く目が覚めて、いつもは早く起きてもテレビとかつけなかったりするんだけど、なんとなくテレビをつけたら、『題名のない音楽会』やってて、

ラン・ランという中国人のピアニストが出てて、エリーゼのためにがこんなに名曲になるんですよ、とかやってて、

それは、芸術で、自分が嫌でしょうがなかった生活臭がなくて、

自分がNone産んだばかりの時に、運動不足なので、ボイストレーニングに通ってて、その先生が、ピアノの先生もやってて、発表会の時に、小学生の生徒とかで、けっこうな名曲を、上手に弾ける子とか集まってて、夙川の、プチセレブな集団のなかで、

そのときに気づいたのは、こういう子らの弾くピアノには、希望があるけど、母さんのピアノとか、その生徒さんのピアノとかには、そんな希望が感じられないから、それが嫌だったんだ、ということ

もちろんね、母の生徒さんで、母の授業のおかげで、保育士とか幼稚園の先生の資格取れた人いるから、それはその生徒さんの希望をかなえてはいたんだろうと思うけど、

収入を得れるようにするためにピアノを弾く努力をするのが、うまく言えへんけど、私が思っているものと違っていて

母は、合唱団に所属しているから、その練習とかで、歌を歌ったり、その歌の音を取るためにピアノを弾いたりはするんだろうと思う。

母と一緒の合唱団に所属していたこともあって、母がソプラノだったから、一緒はイヤで、アルトにいたんだけど。

母の性格がやはり出る。みんなが出せない高い声を張り切ってだそうとか、一番大きな声を出そうとかを、他の生徒さんと張り合っていた。

私はアルトで、他のアルトさんが譜面通りに歌えてなくて、私も楽譜は読めないんだけど、ピアノの音をひろってその通りに歌うことはできるから、響くアルトになるようにしていて、

他のアルトさんが、じょあんなと一緒に歌うと楽しいと言ってくれるのが楽しかったんだけど。(私自身は、自分目立つ声を出すのではなくて、他の人の歌声が響いているように聞こえる声で歌う努力をしているつもりで)

高い声で歌っていた時、高い声のときだけ裏声だったのを、低い声から高い声に上がった時に、ひっくり返ったようにならないように、低い時からやや裏声っぽい声で歌うことができて、楽しかったんだけど。

長かったな、と。

一応、退職祝いに、ヘルシオ買うことに決めて。型の古いやつが5万切ってて、ジョーシンに新機種とどう違うのか、聞きに行ってて、最新機種は冷凍の肉や魚と、冷蔵の野菜と、常温保存の野菜とかを勝手にちょうどよく調理してくれるんだけど、古いのは、冷凍とかは自分で解答しないといけないし、いくつかの材料を一緒に調理するときは、なんか操作しないといけないんだけど、調理自体ができないわけではなくて、

まあ、焼き芋できるとか言うし、昼ごはん、出来合いのもの買うことが多いんだけど、材料だけあったら、簡単に昼ご飯調理できるのかな、とか、

あと、お弁当に入れる用のハンバーグとか、冷凍食品買わなくても、小さいのまとめて作るの、フライパンで作るの面倒くさそうだけど、ヘルシオあったら、材料混ぜて、適当な大きさにしていっぺんで焼いて、冷凍して使う都度解凍で行けるのかもしれないと思った。

ジョーシンの店員が、こんな安なってるんや、ってビックリしてたぐらいだから、お買い得だったんだと思いたいんだけど。

ジョーシンは今でも値引きできるみたいですね、型落ちのヘルシオ、webで4万4千園ってなってるの見せたら、今の機種、6万8千8百円ってなってるのを、5万8千8百円までやったら下げれるんですけど、言われて。

関西外短卒業するとき、最後の春休み、日本橋のニノミヤデンキでバイトしてたし、高校の時は日本橋で値下げで電機製品買うためにかなり歩いたんだけど、懐かしい。

ヘルシオの、型落ちが残り1台だったから、家帰ったときに、先に誰かに買われていたら、5万8千円まではさげれますといわれて帰った。

私が買ったのたぶんコレ。ほぼ同じ値段だけど、1300円追加して、5年保証にしてもらった。

5万8千円まで下げれる、言うてたやつも、アマゾンでもっと安かった。

まかせて調理あるから、コレにすればよかったかなと若干後悔はいる。

まあいいか、

母の、退職祝いとか言ってるけど、実質自分へのご褒美やと思う。

大阪、来て、じょあんなが仕事探さなアカンようになったとき、前のブログの初期とか覚えてる人は、私が英語勉強してそれで仕事する気やったのを覚えている人がいるかもしれないけど、家で英語教えるとかはしたくなかってん。

翻訳の通信教育とか受けてたの覚えている人いるかもしれへんけど、家で英語教えるだけはやりたくなかったの。

そりゃね、某おうち英語のとこみたいに、ある程度旦那が働いてるとかで、うちの母がそうだったみたいに、マジで生活かかってます、じゃなきゃ、そうでもないんだろうけど、生活かかってて、自宅でやってて、生徒が自分の子と同じ学校とかなる可能性とかあったら、自分の子が学校で会社の営業マンみたいに、人の機嫌とっていかなアカンようになるのイヤやったから。

母にはね、ヘルシオあったら、減塩料理とかできるし、脂も減らせるし、母さんが好きな、乾燥野菜も作れるで、とか言ってるけど、

まあ、私が仕事増やして、母が年取って料理ができなくなっても、時短料理できる準備したかったし、(そういう意味では、マジおまかせ調理あったほうがよかったかな、だけど)母が私を育てていた昭和も、私がNoneを育てていた平成も、終わるんだな、と思って、あとまあ、電子レンジ壊れかけてて、新しいの買うんだったら増税前だな、があったんだけど、

あと、Noneが大学受かったら、(それがどこであれ)Noneに料理教えたいな。

月、火は朝から晩まで仕事や教室があって家にいれないから、ヘルシオ届くの指定しているのは水曜なんだけど、21日の日曜までに、イースターに、なにか手の込んで見えそうなものを、簡単に安く作って持っていけたらな、

なんか、できるかどうかわからないけど、安い赤身肉の塊でローストビーフつくれるとかつくれないとか・・・

って、この時間にソレ思いついても、その肉手ごろな価格で手に入れられるかわからないんだけど。

明日、日曜、一応思い当たるところ回って、水曜到着した日にでも試しに作れたらいいな。

生きることのために、何が楽しいんだかわからないような人生から始まって、そんなに無理して働かなくても、お金持ちを目指さなくても、質の高い生活が送れるように、目指していけたらなと思う。

とりあえずこんな感じです。

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