なぜか買いなおしていた漫画があって

昨日書いた『エッグ・スタンド』は、自分が中学ぐらいのときに読んだ漫画で、登場人物の誰とも、そんなに近い気持ちで当時読んでいたはずで、普通に歴史漫画だと思って読んでいたんだけど、自分がこの年になって、結構「子ども部屋おばさん」っぽくなっているので、登場人物の少年と似たような状況だったように思ったんだけど

さらにもっと昔に読んでいた漫画で、とくに面白かったという記憶もなかったんだけど、復刊されているのを見つけて、なんとなく買いなおしていた漫画があって

小学生のころ、もう父と母が別居していて、父のもとで暮らしていた頃に読んだ漫画なんだけど、

正直、もう父はスキルの高い職業につくのは難しくなっていて、某社の新聞配達をしていた。その漫画は、その新聞社が出版したもので、父が言うには、その配達所の人から、「お子さんに読ませるように」という意向で、渡されたものだった。

学習漫画じゃないものを、はじめて手にしたので、好みじゃないけど、とてもうれしかったのを覚えている。(一応どこの新聞社だったかは記憶してるんだけど、書かないでおきます)

何冊かあったけど、永井豪先生の『オモライくん』が一番印象に残っていて

買いなおしたのは全話収録した辞書みたいな厚さなんだけど、貰ったのは普通の文庫本で、実は記憶しているのは最終話の最後の部分が印象的だったことだけで、自分が全巻持っていて、全部読んでそこしか覚えていないのか、最初から全巻は持ってなくて、再主巻だけ持っていたのかも覚えていない。

「オモライくん」っていうだけあって、まあ、家とか持ってなくて、道端に住んでいて、人から物やお金を貰ったり、ゴミを漁って暮らす人たちの話なんだけど

コジじいと呼ばれる、プロのbeggerと、おこもちゃんと呼ばれる、容姿は綺麗なんだけど、衛生的には汚いお姉さんと、オモライくんと呼ばれる、少年beggerとが登場人物で、いかに不衛生な生活を楽しくしているか、というような漫画で、綺麗好きの方には耐えられない内容(実質、そんな綺麗好きでなくても、ちょっと顔をしかめてしまう不衛生さがこの中にはあって)

本当に、最終話の最後のほうで、オモライくんと、おこもちゃんが、夏なので暑いし、プールに入りたいけど、お金がないから行けないよね、みたいな話をしているときに、コジじいに、「わしらにも泳げるプールがある」とか言われ、

なんてことない下水道のことで、

オモライくんとおこもちゃんは、気にせず下水道をプールの代わりに遊んでいて、中の汚物とかお互いに投げ合ったりしていて、

その様子をみてコジじいが、

爺「「こうしているとおもいだすわい・・・」

オ「なにをや・・・」

爺「もう十年もまえかの! わしがこの下水プールでおよいでおったらな・・・ なにやら白いもんがながれてきよったのだ さいしょはこいぬの死体かとおもったよ だがそれは人間の赤ん坊やった 丸はだかの赤ん坊は生きとった 親に死ねと言われてすてられた赤ん坊が 下水道のどろ水の中をひっしで泳いでいたんじゃ 親がきめた運命にさからって自力で生きようとしてな」

オ「へー えらいやっちゃなー だれやそいつ」

爺「さーな だれやろなー忘れてしもたわい ははは」

オ「だってコジじいその赤ん坊そだてたんやろ」

爺「うむ ひろってそだてたわい でもなそんなに強いやっちゃ 一 二年でたちまちひとりで生きるようになりよった」

オ「ふーん さよかー ほたらもう赤ん坊のころコジじいにそだてられたなんてわすれてるやろな」

爺「ウムウムわすれておるじゃろなー」

オ「ずーっと自分ひとりで生きてきてる思ってるやろな・・・」

爺「ウムそうじゃろなー」

オ「あはははは なんやわいみたいなやっちゃなー」

おこも(ほんとにね)

爺(ウムウム)

笑っているオモライくんのアップ

下水プールから上がって

おこも「あーさっぱりしたー たまには下水泳もいいもんだねー」

爺「ウムウムええもんじゃ」

オ「コジじい」

爺「ンなんじゃ」

オ(もじもじしながら)(えーと ・・・・ ・・・・)「あんがとー!」

笑いながら走り去って、何度も振り返りお礼を言って立ち去っていくオモライ君が描かれて終幕

なんか、ようわからんけど、これ読んで僕涙が止まらなくなってて

連載の年度とか巻末に書かれているの見たら、自分が2,3歳のときの連載だから、自分が大きくなる前に描かれた漫画なんだってわかってるけど、ひょっとしたら、自分が小さいとき、コジじいにあたるような、自分を守ってくれてた人がいたんじゃないかっていう気持ちになって、最終話のオモライくんのように、その人にお礼が言いたい気分になったんだけど、自分の今の年齢から考えて、自分が幼少期にお爺さんだったのなら、もう生きてないかもしれないとか思って悲しくなって。

この漫画を読んでいるときも、親があてにならないので自力で生きているオモライくんに、ある程度自分を重ね合わせて読んではいたし、下水に逆らって泳いでも生きていこうって思うようになったのは、そこから学んだんだけど

って、明日、英検二次面接なんだよね。ちょっと学校の課題とか後回しにして面接対策してしまっているんだけど、大丈夫だろうか。

ちょっと、週末になって本気出さな、みたいに思う状況に置かれて、そこからの本気なので、間に合ってるといいなと思うし、そのせいで学業に影響出てないといいけど、みたいな状態なんだけど。

時間ができたら、『オモライくん』の中で少し触れられていた『デビルマン』も、永井先生の漫画のほうで読めたらいいなとか思うようになりました。

とりあえずこんな感じです。

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