昨日は、日本語教師の養成講座の模擬授業。
ちょっと確認不足で、他の生徒さんのやるところと被るところを選んでいた。
けど、そのひとと同じところをやってもいいことにはなって、私は先行。
授業についてのコメントは、かぶった人と比較にならないようにコメントしない方向になった。
まあ、かぶった人とは、優劣を争うような気まずい雰囲気にはならなかったのだけど。
ちょい私は娯楽性の少ない授業をする傾向があるから、トップバッターが盛り上げる授業をした後に、まじめな授業をしようとしたので、最初教室の空気が若干凍ったのだけど。
まあ、日本人が外国人学生のフリしてることを前提とした語彙選択の授業で、ある程度は形になる授業はしたつもりだけど。
昨日の授業で、逃走する留学生とかの影響で、日本への留学ビザが降りにくくなってて、予定の生徒が全然これなかった日本語学校があるらしい話とか聞く。
特定技能とか認められるようになったから、アルバイト目的で来る留学生とか減るんだろうけど。
それとは別に、私の知る優秀な留学生で日本の優良企業で働いているのは、英語で留学している子がほとんどだったから、日本語を勉強しに来て、日本の大学に行って、いい就職の機会を得よう、とする留学生のケアって、たいへんそうだなと思って、私は技能実習生の方に仕事を決めたのだけど。
で、明けて今日、技能実習生の仕事で、聴解の仕事。
なんかな、一番仕切ってるおじいちゃん、ほかのおばあちゃんとか、シルバーの同僚には、親切に仕事教えてるみたいだけど、私には、(まあそれでも、自分は誰かのためにこんな仕事のメモ渡せないけど)仕事の段取りを書いたメモ1枚渡したら、それで理解できなくて聞いても、「書いてあったでしょ」って言われる。
若い者には(って私もそんなに若くないが)仕事ゆずりたくないんかと疑ってしまう。
そのひと以外のシルバーさんは、聞いたら親切に教えてくれるから、追い詰められているわけじゃないけど。
そのお爺ちゃん、自分は何の外国語も勉強したことがないし、話せないけど、ちょっと技能実習生に助詞の説明をして、「てをには」がすぐ覚えられなかったからって「君の脳みそを疑う」とか行ってたお爺ちゃんだけど。
ちょっと、何の書類がどこにあるかわからなくて、今日もゴタゴタしていて、そうしたら、技能実習生ナメてきて、トイレからなかなか帰らないとかあって、
まあ、さすがに若干「ナメるなよ。」的なカツはいれて。
日本語教師養成講座の授業では、「先生の日本語わかりやすい」は喜んじゃダメだと言われるけど、(普通のネイティブ日本人の会話を理解させるために、先生がわかりやすい日本語話してたらダメだってことで)聴解、N4レベルはCDがなくて、担当講師が読み上げるんだけど、会話文とか、アニメの声優かよ、みたいな読み方するので、実習生けっこう喜んで聞いて、正解率も高かった。
実際、自分が、中国語の発音をネイティブにほめられる段階の経験で言うなら、アニメやドラマなんかの、クサイ演技の外国語と、ネイティブの普通の会話を交互で聞くのが上達するような気がしてるんだけど。
ネイティブの速い外国語って、ティーチャートークができてなくて、文法的に知らない外国語と同じように雑音なんじゃないかなあと思うんだけど。
そのあと、日本語の多読本をCD聞いた後に読む授業なんだけど、こちらも声優並みの演技がかった読み方したんだけど、実習生、けっこうソレ、真似したがって、
CDは一回だけざっと聞いて、あとは、私が1行読んでは、実習生に読んでもらう、を繰り返し、そのあとちょっと行数ふやしたり、1パラグラフ、1ページごとに読んでもらいました。
みんな一生懸命授業に参加してくれたし、最初私をナメてた態度とか変わって、ちょっと気分はよかったです。
翌日の授業の準備を次の人のためにするのとか、やってたら昼ごはんの時間ちょっとしかなくて、食べてから午後は、そこの先生の授業見学でした。
お願いしていたのは日本語教師とかの資格は持ってない人なんだけど。
話をよく聞いたら、日本語教師に資格とかいらなかったころから、中国の勤務先で日本語を教えていたことがあり、何年か前までは、勤務経験が何年か以上であれば、検定とか養成講座とか行ってなくてもよかった時代からやっているのだそうで。
授業を見てみると、教え方が全然違う。確かに「て形」とか、日本語を教える文法用語とか、あんまり知らない。だけど、日本語学習者がよく間違える日本語とかはよく知っている。
授業は、会話ができるように、が中心に進んでいき、ところどころ、生活上に必要な漢字が、ふりがななしで読めるように促していく。
ちなみに、お昼休みに様子を見ていると、今日の授業を見学させてもらった先生と、前に授業を見学していいよ、と言った別の先生は、おたがい争わないようにしているみたいだけど、あんまり仲はよくなさそうだ。
資格もってるほうの先生は、資格もってないけど経験で仕事を得ている先生の前で、修了書の縮小コピーを名刺状にしたものを私に見せた。
で、今日の経験の先生は中国語がペラペラなので、私が昼休みに、ちょっと資格の先生もいる前で中国語とベトナム語が似ている話を出したら、資格の先生が気を悪くしたような感じになって、経験の先生がその場を収めるようにベトナム人は中国が嫌いだから、と言ったら、資格の先生が堰を切ったように中国のワルクチをいいはじめ、経験の先生が苦笑いしてたんだけど、
私が経験の先生の授業を見学していたら、資格の先生の授業の声がひびいてきて、経験の先生が
「あの先生、声おおきいでしょ。」
って、苦笑いいしながら言っていた。
授業見学してたら、タイ人の生徒の一人が薬がいるほど喉が痛い、というので、先生が「腫れる」を辞書で調べてくれるように言ったけど、載ってなくて、
で、私がスマホでグーグル翻訳で「腫れる」を出したら、病院に行ったりしなければならないほど重篤ではないことを実習生が説明し、
ガラケーを使っている経験の先生は、スマホのグーグル翻訳に驚いてた。
あと、タイ人が「て形の歌」を歌ったのを、先生が「それ何」って言ってたので、私が持っていたiPadの白ロムいれてるほうで、「て形の歌」を説明した上で、流していいか聞いたら(知らない生徒もいたので)それも驚いてた。
一応、それなりに日本語教師の養成学校に行ってることも意味があることを、経験に頼りがちな先生に伝えることもできたんじゃないかなと思います。
私自身は、どちらのいいところもとろうという贅沢な姿勢で、今日の授業見学も、養成講座も通っているけど。
今日は、みんなの日本語で言うところの14課にあたる文法事項を習うところで、私も模擬したことがあるところだったけど、実習生は上司に、「~してください」と丁寧に頼まれることもなければ、頼むことも基本的にないということなで、「開けて」と言われたら開けるように指示されている、と教える。
実習生は、教えられないと、「開けてください」もしくは「開ける」と言われたら、開けなければならないことに気づくのだけど、「開けて」と言われたらスルーしてしまうらしい。
で、日本語覚えてないじゃないか、と言われるので教えるのだそうで。
教科書をできるだけ使わずに使える日本語教えようとしているところはいいかなと。
って、こんな教え方するところで仕事覚えて他で使えるのかどうか知らないけど。
まあ、でも、楽しそうとは思った。
今日はこのへんで寝ます。
とりあえずこんな感じです。


